食品の危険性と安全性をもっと知ることで、安全な食生活が送れるように情報を公平に記載しました。全ての参考データは研究機関、大学など信頼性の高いもののみ選抜しました。
1.添加物は多くの種類がある
「添加物=危険」と言われることが多いですが、体にいいとされているビタミンCやβ-カロテンも添加物の一種です。
2.水道水に漬けるとビタミンは溶け出す
ある論文では、作製した水道水に60分漬けた野菜のビタミン損失は15~30%です。
3.次亜塩素酸ナトリウムは危険
消毒液として使われています。強酸(胃酸)と反応して塩素ガスが発生します。その溶液を飲んだ時は直ちに牛乳を飲ませてください。これは水道水にも含まれています。
4.水道水中の危険な物質「クロロホルム」
水道水中で特に危険なのは「トリハロメタン(クロロホルム)」です。クロロホルムはIARC(国際がん研究機関)基準で、ヒトに対する発癌性が疑われるGroup2Bに属します。
5.L-アスコルビン酸ナトリウム
食品添加物:L-アスコルビン酸ナトリウムは酸化防止剤として広く使用されています。肉類や生もの類の鮮度が落ちるのを防ぐ力もあります。
6.タール色素は危険
1960年代に多くの人工タール系色素が禁止され、欧米でもかなりの数が禁止されました。今でも日本で「赤○号」として使われています。
7.トランス脂肪酸(多量)は危険
トランス脂肪酸は心臓病のリスクを高めると言われます。ある証拠では、食品中に「一般的な油またはトランス脂肪酸」を20%入れて比較しています。
結論と反論
生活している中で危険なものは大量にあります。その中で、どれが危険か伝えていくことは必要だと思います。ただし、「完全に危険」と言えないものがほとんどであることを知っておいてほしいです。
といったものの、2~7の意見はどちらかといえば「危険」の立場に立って書きました。それぞれに対する「反対」の立場の意見を書いていきます。
- カロチノイド色素 = β-カロテン
- 炭酸水素ナトリウム = 重曹
- 硫酸アルミニウムカリウム = ミョウバン
2.水道水に漬けるとビタミンは溶け出す
これは全く問題ないように思えます。
しかし、この”作製した”水道水が厄介です。実はビタミンを溶出させやすい物質が含まれていることが参考の論文からわかります。その物質の濃度を下げると溶出量が下がることも書いています。その物質の濃度が一般的な濃度ではないことも示されています。
おおざっぱにいうと現実とかい離した条件の情報です。ほとんど証拠としての意味がありません。
3.次亜塩素酸ナトリウムは危険
これには基準値があり、一般的な水道水ではまず間違いなく塩素ガスがあなたの体を傷つけることはありません。
実は「2.水道水に漬けるとビタミンは溶け出す」の”物質”は次亜塩素酸ナトリウムの類縁化合物です。一般的な水道水には次亜塩素酸ナトリウムが0.1ppm含まれており、基準値の5分の1です。論文では0.5ppmで損失率が15~30%ですので、0.1ppmだともっと少なくなりそうです。
4.水道水中の危険な物質「クロロホルム」
クロロホルムが分類されている、IARCのヒトに対する発癌性が疑われるGroup2B。その中にはアセトアルデヒド(お酒の生分解生成物)、コーヒーも含まれています。
5.L-アスコルビン酸ナトリウム
これ聞いただけでは意味不明、もしくは危険だと感じられる方が多いのではないでしょうか?
これ、実はビタミンCです。保存料として使われています。他にもこういったものがあるので書いておきます。
左側で見れば意味不明な物質ですが、右側は知っているものですね。
6.タール色素は危険
現在、少ない数ですが日本・欧米共に認可されているものは存在します。その検証の正しさが、検証機関や国によって違うこともままあります。
7.トランス脂肪酸(多量)は危険
そもそも単一の物質を20%も入れて異常が出ない方がおかしいと思いませんか?「砂糖20%含有!」「塩20%含有!」となると、誰も病気を気にして食べませんよね?
そこにはWHO(世界保健機関)勧告の「全カロリー中のトランス脂肪酸を1%未満に」は参考にされていません。これは公平でしょうか?
反論した論文は掲載いたしません。個人的な攻撃に利用されることを防ぐためです。PMC – NCBIで調べたらすぐに出てくるのでどうぞお探し下さい。
まとめ
意図的に事実を曲げることはたやすいことに注意してください。彼らはそもそも知らないで言っているか、「危険」という意見・証拠だけを取り入れることで「そう言ってるならそうだろう」と思う心理を突くのを狙っています。
そういった記事や広告を出すことによってアクセスが増え、結果的にお金が彼らに入ります。そりゃやめるわけがないでしょう。
例えば「水」も危険性を挙げようと思えばいくらでも挙げることができます。
一酸化二水素(DHMO)の危険性は以下のとおりである。
- 水酸と呼ばれ、酸性雨の主成分である。
- 温室効果を引き起こす。
- 重篤なやけどの原因となりうる。
- 地形の侵食を引き起こす。
- 多くの材料の腐食を進行させ、さび付かせる。
- 電気事故の原因となり、自動車のブレーキの効果を低下させる。
- 末期がん患者の悪性腫瘍から検出される。
- その危険性に反して、DHMOは頻繁に用いられている。
- 工業用の溶媒、冷却材として用いられる。
- 原子力発電所で用いられる。
- 発泡スチロールの製造に用いられる。
- 防火剤として用いられる。
- 各種の残酷な動物実験に用いられる。
- 防虫剤の散布に用いられる。洗浄した後も産物はDHMOによる汚染状態のままである。
- 各種のジャンクフードや、その他の食品に添加されている。
全て水の危険性であり全て事実です。でも水ですよ、コレ。
加えて、「複数の添加物が体にどう影響するかわからないでしょ?」というのが彼らの持論です。確かに単一成分の濃度の影響ですら今のところ良くわかっていません。だが彼らが推す「無農薬」や「天然成分」、「ビタミン」もそれが言えることに違いはありません。
私は「”体にいい食品”を摂った時の”良い影響の実証データ”があるのか?」を聞きたい。それも常識的な量、濃度、再現性があるもので。
「相手の悪い所だけ挙げ、その検証すらしないのはおかしい」そう思いますよ、私は。