日本では、2011年にテレビで扱う電波をアナログ波からデジタル波に変更しました。
買い替えをしないと見れなくなるという理由から、買い替えがブーム化したのは記憶に新しいと思います。
答え
私は「4Kテレビ、8Kテレビは成功しない」と考えています。
地デジのような入れ替えを行わない限り、という条件が付きますが。
テレビ業界(ハード系)では4Kテレビ、8Kテレビと息巻いていますが、先発の3Dテレビが売れていないのは気にしていないのでしょうか。
消費者の立場から見た問題点を挙げます。
1.テレビで何を見るのか?
まず、テレビで何を見るかが問題ですね。
視聴率の低下の原因はいろいろあると思いますが、一番は「インターネット」という競合コンテンツでしょう。テレビにできてインターネットにできないことを強化すべきだろうと考えています。
テレビにできてインターネットにできないことはいろいろとあります。
「第一情報の速報」「高い信頼性」「”テレビ放送”という伝達ラインを持っている」ことなどを挙げることができます。
しかし、収益性を上げるために費用が安い芸人を使うことにご執心のようです。
今の流れを進めるとどうなるか考えていきます。
①制作費が削減できるので見た目の利益が増える。
②番組の質が低下。
③視聴者は質が低くなったテレビは見なくなり、視聴率低下。
④広告収入が減る。
⑤制作費削減せざるを得ないので安い人を雇う。
①~⑤のループになり、代替のインターネットでもできるような質の低いモノが出来上がります。テレビは画面内に広告(CMなど)で収入を得なければやっていけないビジネスモデルですが、(画面外には存在しますが)ネットはほとんどありません。画面外であれば意識的に無視することは可能です。
ネットには無い「時間をかけた質の高いもの」「個人ではできない視聴者の見たいもの」を提供するのが必要ではないでしょうか。
2.テレビの画質はこれ以上必要なのか?
高画質といっても、これ以上高画質が必要なくなる程までテレビは進化したのではないでしょうか?
YouTubeのように比較的画質が悪くても、コンテンツが多いと視聴されると思います。
3.テレビの価格は適正なのか?
テレビの単価を維持するための高画質化をしている印象があります。
テレビ機器はテレビ分野に特化したものになってます。それ以外に使えない機器を買うのでしょうか?(特にインターネットへの接続ができない業界の規制には違和感を感じます)
特に、パソコンやスマートフォンでもテレビは見れるようになりました。
つまり今テレビが戦っているのは「タダ」(無料)という価格です。
安い価格でも利益率が高い、製造コストを抑える技術の開発が必要なのではないでしょうか?(この技術があれば、先進国のみならず発展途上国でも「日本産=質が高く安い」ブランドが作れるかもしれません)
若者の平均年収が低く抑えられ、安いものが売れている時代の流れに逆行しているように感じます。
価格を高くすればするほど無料に人は流れ、さらに視聴率が落ち、テレビ業界が苦しくなっていくループが考えられます。
4.素人意見(要望)のまとめ
「過去放映分をネット上で直接見れるようにすればいいのでは」と考えています。
テレビ機器を使う場合も、ネットに繋げば過去放映分から見たいものを見れる機能は欲しいです。問題は「ユーザーはCMを飛ばしたいが放映者はCMを見せたい」ですね。
見たい番組が殆ど無い→見ないようになる→番組を知らなくなる→テレビ要らなくね?→テレビを見始めるとして、機器を使う方法はちょっと敷居が高い・・・となっていると思います。
4K,8Kはイベントとか企業向けでいいんじゃないでしょうか。これ以上画質向上しても意味ないのでは?
サムスンを始めとして、外国の企業は凄い業績です。
安い価格でも利益が上がる仕組みができています。労働者の削減ではなく、安く作るプロセスを開発する必要があるのではないでしょうか。
「今本当に何人見ていてくれているか」という統計を取ります。
技術的には簡単にできるのではないでしょうか。これを一つの会社に任せておくことに違和感を感じます。今流行のビッグデータ活用ですね。
まとめ
もっとテレビには可能性があると思い書きました。
「ああすればいいのに」「こうすればいいのに」と皆さんも考えているのではないでしょうか?
何か間違いがあればコメントをお願いします!
参考
苦境に立つテレビ業界(1):テレビ局の経営状況 ~(4)
暗黒のテレビ業界~テレビに未来はあるのか~