今回採択された国際単位系(SI)における定義改定の概要(産総研HPより)
2018年11月16日。
歴史的に非常に大きな事が起こりました。
なんと4つもの基本単位が国際的に切り替えられました!
ただ、専門的すぎてよくわからない・・・という方が多いと思います。
そこで簡単に説明します。
ちなみに、私達の生活には直接影響はありませんのでご心配なく。
測定単位とは
何かを測定する際に使用する基準です。
例えば身近に、長さではメートル(m)や重量ではグラム(g)がありますよね?
それが測定単位です。
今回変更された測定単位は4つです。
生活に関わってくるといえばやはりキログラム(kg)でしょう。
今までは、
1kg=国際キログラム原器の質量に等しい
とされていました。
つまり、
コレ(国際キログラム原器)が1kgだよ!!
と決められたものがあったわけです。
ただ、国際キログラム原器にも問題があったので今回の変更につながったのですが・・・。
キログラム原器の問題点とは
コレ(国際キログラム原器)が1kgだよ!!
と決められたものがありました。
ただ、厳重な管理体制のもと、真空中に保管されているとはいえ、
キログラム原器は金属でした。
どうしても錆びる問題がありました。
*その他には削れたり、ゴミが付着したり、いろいろあります。
キログラム原器でだいたい50ngの誤差があったようです。
(ナノグラム=10のマイナス9乗グラム)
「あれ?それ1キログラムじゃないのでは・・・」
全くその通りです。
今回の改定でその問題が解消されました。
*ちなみに、改定内容は非常に専門的なので混乱をきたすと思いますので、今回は説明しません。
まとめ
今回はキログラムについて説明しましたが、物質量(モル)、熱力学温度(ケルビン)、電流(アンペア)も変更されました。
興味のある方は調べてみてください!
この変更によって何が変わるの?
と言う答えには、
「ナノレベルの技術開発が進む昨今、ナノグラム単位でも誤差なく使用できる測定器が必要」
誤差がある測定器を使ってしまうと重量がほんのちょっとだけ変わります。
そのほんのちょっとが命取りなのです。
少しでも重量が違えば違うモノができちゃいますからね。難しいのです。
ではでは、質問があればコメントをお願いいたします。