昔は「目散る」の愛称(?)で知られたメチルアルコールですが、この頃大丈夫かなあと思う行動をよく見かけるので書いておきます。
危ないという理由
飲んだら最悪死にます。
目への刺激も強く、多くの場合失明するので飲んではいけません。
メタノールの体内での生分解
生分解経路は以下のように進みます。
メタノール → ホルムアルデヒド → ギ酸
- ホルムアルデヒド
- ギ酸
シックハウス症候群の原因物質の一つとして知られていいます。
気体は呼吸器などの粘膜を刺激し、咽頭充血、呼吸困難などの症状があります。
ホルマリンの名で知られるホルムアルデヒド37%溶液は、飲むと30mlで死亡例があるようです。
蟻酸と書きます。
腐食性・浸透性があり、ある蟻の毒針から放出されることが知られています。
生分解された生成物がどちらも毒です。それは危ない。
ホルムアルデヒドとギ酸、ともに目の光受容体への影響(失明など)があり「目散る」と言われていた原因が納得できます。
お酒(エタノール)の体内での生分解
エタノール → アセトアルデヒド → 酢酸
- アセトアルデヒド
- 酢酸
二日酔いなどの原因とされている物質。
弱酸性。酢として利用されることが多い。
飲みすぎはいけませんが、急性アルコール中毒にならない程度なら・・・という感じですね。(ここでのアルコールはエタノールを指します)
まとめ
メタノールは飲んではいけません。一歩間違えば死の危険性があります。
アルコール(エタノール)もほどほどに!量が多くなると何でも毒になります。
そろそろ忘年会シーズンですし、お酒も少し危険なのでお気をつけて。( ^^)