「マクドナルド = ハンバーガー」
そして「ハンバーガー = 安い」と思う方が多いのではないでしょうか?
今、彼らは「マクドナルド = 安い」のイメージを崩そうとしています。
そしてご存知の通り、客数・売り上げとも減る窮地に立たされています。
マクドナルドが売り上げ、客数の減少に苦しんでいる。日本マクドナルドホールディングス(HD)によると、2013年11月の売上高は全店ベースで前年同月に比べて9.5%減となり、2桁減となった2月(10.4%減)以来9か月ぶりの低水準となった。
(どうした!マクドナルド、11月は売上10%減 値上げの影響じわり、消費者に「お得感」伝わらず – J-CASTニュースより)
確かに、競合がなければこのブランディング戦略は可能だったでしょう。
しかし、高級バーガーでは「モスバーガー」が有名です。
ただ、今回の値上げにより、日本マクドナルドの看板商品であるビッグマックの値段は、競合するモスバーガー(モスフードサービスが運営)の主力商品「モスバーガー」(単品320円)を大半の店で超え、マクドナルドの一部店舗ではビッグマックの値段が、モスの国産食材にこだわった高価格帯ハンバーガー「とびきりハンバーグサンド プレーン」(同360円)さえも上回ることになる。
(ビッグマック「単品値上げ」の台所事情 モス「とびきりハンバーグ」をも超える価格帯に – 東洋経済オンラインより)
ビッグマックがモス「とびきりハンバーグ」より高いのが驚きですね。
品質の面からみてもマクドナルドがモスバーガーに勝てる要素がありません。
コーヒーもダメダメです。缶コーヒーの方が良い・・・。
そして、マクドナルドの一番の問題は「値段が何段階もあること」ではないでしょうか?
2013年8月、日本マクドナルドの社長兼CEO(最高経営責任者)だった原田泳幸氏から元カナダ法人の女性幹部、サラ・カサノバ氏にトップが交代。9月から、それまで都道府県別に6段階に分けていた地域別の価格体系を改め、立地条件や地域の経済環境に応じた商圏別の9段階に細分化、かつ商品の価格幅も広げる、新たな価格設定を導入した。
「安い場所で買ったら得した気分にはならないが、高い場所で買ったら損した気分になる。」
庶民の間ではアベノミクスの恩恵を受けておらず、まだまだデフレの感があります。
そこで値上げをしても客は逃げる一方です。
「マクドナルド = 安い」のイメージを崩すのであれば・・・
- 新しい会社を作る
- 値段を上げるなら品質を上げる
- 値段を均一にする
「解決策にもならない」値段移行を続けたとしても、取り残されそうですね。
多種多様化した現代では「マーケティング」経営ではなく、「客のイメージに合わせる」経営が求められます。
新社長の手腕が問われます。
参考
- どうした!マクドナルド、11月は売上10%減 値上げの影響じわり、消費者に「お得感」伝わらず – J-CASTニュース
- 日本マクドナルド新社長は「えびフィレオ」の立役者 「原田ワンマン」から「二人三脚」体制へ – J-CASTニュース
- McDonald’s Japan
- MOS BURGER
- ビッグマック「単品値上げ」の台所事情 モス「とびきりハンバーグ」をも超える価格帯に – 東洋経済オンライン