First molecular characterisation of aMPV carried out
最初のaMPV(鶏ニューモウイルス)の分子特性決定が完了した
※鶏ニューモウイルスはパラミクソウイルス科(RNA1本鎖)に属し、急性の上気道ウイルス感染症を引き起こす。
Scientists claim to have successfully carried out the first molecular characterisation of avian metapneumovirus (aMPV) in Turkish broiler flocks.
科学者はトルコのブロイラー(七面鳥?)鶏群の最初のaMPV(鶏ニューモウイルス)の分子特性決定が完了したと主張している。
Disease is widespread
病気は蔓延している
Although the virus primarily hits turkeys, it does affect chickens and other domesticated fowl such as pheasants.
ウイルスは最初七面鳥に感染するものの鶏やキジのようなその他の家禽にも影響を与える。
Transmission is via the respiratory tract and the disease is widespread over most continents with high stocking densities a contributing factor for the easy spread.
伝染は気道を介して起こり、この病気は高い飼育密度をもつ(簡単に感染が拡大する因子を含む)大陸に蔓延している。
Clinical signs
臨床症状
Clinical signs range from mild respiratory symptoms to neurological signs and mortality but the frequency and genotype diversity of aMPV in Turkish flocks is not known at present.
臨床症状は軽い呼吸器症状から神経学的な兆候および死亡率に及ぶが、七面鳥におけるaMPVの頻発性や遺伝子型の多様性について知られていない。
The study
研究
The aim of the study, carried out by researchers from Italy, Turkey and the UK, was to report the first molecular identification and phylogeny of aMPV which is circulating in Turkish broiler flocks.
イタリア、トルコ、イギリスの研究者が行ったこの研究の目的は、トルコのブロイラー?鶏群で循環しているaMPVの最初の分子特性の決定と系統発生を報告するためであった。
Trachea tissue samples and tracheal swabs were collected from 110 flocks from different geographical areas of Turkey between March 2017 and March 2018.
気管組織サンプルと気管スワブは異なる地学的エリアの七面鳥の110フロックから2017年3月から2018年3月まで収集された。
Detection of aMPV was confirmed using universal reverse transcriptase RT-PCR and 8 (7.2%) were positive for aMPV.
aMPVの検出はユニバーサル逆転写酵素RT-PCRが用いられ、110中8個、7.2%が陽性であった。
Sequence analysis of the G gene revealed the exclusive presence of subtype B viruses with 3 field isolates clustered closely with a 2002 Israeli isolate, indicating a potential transmission route through the Middle East.
G遺伝子の配列分析はサブタイプBウイルスのその独特の配列を明らかにした。3つの農場で分離された株はは2002年にイスラエル分離された株に近く、中東から伝搬された可能性を示した。
The remaining 5 isolates were closely related to a vaccine strain even though broiler flocks are not routinely vaccinated against aMPV.
8株中残りの5株は、そのフロックにはaMPVワクチンが恒常的に接種されいないにもかかわらず、ワクチン株と近かった。
The scientists say this could be linked to nearby vaccinated turkey farms.
科学者は、これは近くの七面鳥の農場で接種されたものではないかと述べた。
Additionally, the presence of some nucleotide substitutions compared to the reference vaccine sequence suggests prolonged circulation and evolution of the original vaccine virus or a vaccine subpopulation was selected under field conditions.
加えて、そのいくつかのヌクレオチド置換を参照ワクチン配列と比較すると、元のワクチンウイルスの長期的な循環と進化が野外条件下で選択されたこととなる。
They conclude that the evidence emphasises the need for further detailed and more systemic approaches to evaluate aMPV spread and evolution in order to design effective control strategies.
彼らは「この証拠はaMPVの拡散と進歩をコントロールするための戦略をデザインするためにはさらに細かな、より機能的なアプローチを必要とすることを強調している」とした。
The study is reported in the American Association of Avian Pathologists.
この研究結果はAAAP(https://www.aaap.info/)に報告されている。
参考文献
First molecular characterisation of aMPV carried out
鶏ニューモウイルス・・・扱ったことがないのでいまいちよくわかりません。
文面で見る限り生ワクチンが循環して野外条件下で出てきたものも5/8あったと。
取扱い会社がメリアルとインターベットしかない。なんやて・・・。
トリニューモウイルス感染症ワクチン(生・不活化・混合不活化ワクチン)より
我が国におけるトリニューモウイルス感染症は,1989
年に兵庫県で初めて発生が報告されて以降,全国各地で
浸潤が認められ,未だ終息には至っていない.養鶏業界
においては,発症した鶏の死亡や淘汰,産卵率低下を招
くことから損失が多く,近年大きな問題となっている.
そのため予防対策として,海外で使用されているワク
チンの有効性について検討され始め,我が国では 1999
年に弱毒七面鳥鼻気管炎ウイルスと鶏由来トリニューモ
ウイルスのワクチン株を用いたトリニューモウイルス感
染症生ワクチンが承認,導入された.また翌年には,単
味の不活化ワクチン及びニューカッスル病・鶏伝染性気
管支炎2 価・鶏伝染性ファブリキウス餒病との混合不活
化ワクチンが承認され,L-K 方式による抗体産生の増強
や,複数の疾病に対する同時予防接種が可能となった.トリニューモウイルス感染症は一度養鶏場に侵入する
と,長期間汚染し,清浄化は困難とされる.よって野鳥
からのウイルス伝搬等による初期感染,さらには細菌な
どからの二次感染を防ぐためにも衛生管理の徹底を図る
ことが予防対策として効果的であり,その上でワクチン
の接種も重要な選択肢として存在する.
1989年から戦ってるけどダメですねこれって・・・。
IBD(伝染性ファブリキウス嚢病)やND(ニューカッスル病)みたいに野外で生き残りやすいのかな?本で調べないとな。