Rの科学情報収集

科学、生化学、獣医学の情報をわかりやすく。この情報過多社会を生き抜く力に。

科学

原因物質減少を確認 アルツハイマー治療研究

投稿日:2014年8月21日 更新日:

 脳内に蓄積することでアルツハイマー病の原因となるタンパク質「アミロイドベータ」を減少させる動物実験に、北海道大や広島大の研究チームが成功した。今後、アルツハイマー病の予防や治療法の開発につながる可能性があるという。
(原因物質減少を確認 アルツハイマー治療研究 MSN産経ニュースより)

どんどん進んでいってしまうね!
アルツハイマーしかりパーキンソン病しかり。
日進月歩。いいことです。

フルテキスト(英語)は以下の通りだと思う。
Decreased Amyloid-β Pathologies by Intracerebral Loading of Glycosphingolipid-enriched Exosomes in Alzheimer Model Mice
(こういった新聞にはデータ参照元が載ってないから正確かどうかワカラナイ、Fig3-Aの図が載せられているそれっぽいんだけど)

詳細は読んでないので明日見ます。

そもそも、

 アミロイドベータが過剰に作られるよう遺伝子操作した生後4カ月のマウスの脳にエクソソームを2週間注入すると、注入していないマウスに比べ、アミロイドベータが平均で約45%少ないことを突き止めた。

「遺伝子組み換えとか余裕でした。」の時代です。
マウスは昔から遺伝子組み換えに強いからなあ・・・。
TALEN、CRISPR/Cas等も使えるし。
この論文の遺伝子組み換えマウスは、Jackson Laboratoryから貰ってるとか何とか。(通常のは北海道大学、SLCから)
貰える→安定して供給できる→方法が簡単&1箇所でまとめたほうが遺伝子は保存しやすい か。

カイコも自然(人為?)変異体が大量に居るのでそれを活かしていきたい所。
それではでは。

-科学

執筆者:


  1. 坪江 より:

    ほんと病気の特効薬どんどん出てきますね^^

comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

トランス脂肪酸を一歩下がって観察する

トランス脂肪酸のアメリカでの規制が連日報道されています。 危険性だけ挙げられて「そもそも何なの?」「何が危険なの?」の視点がほとんどありません。 「トランス脂肪酸」って何? 油や乳製品は、成分の多くが …

no image

TLR9 – 侵入者のDNAに反応する

Toll様受容体TLR9によるDNAの認識の機構 2015/2/24 ・・・侵入者といっても病原体です。 自然免疫が獲得免疫のトリガーとなるという 免疫系の概念を大きく覆した理論の主役のTLR(Tol …

no image

“遺伝子の父”の功績を振り返る

2度のノーベル化学賞を受賞した、フレデリック・サンガー(Frederick Sanger)氏が2013年11月19日に死去しました。 彼が遺した大きすぎる功績を、化学を知らない人でもわかりやすいように …

ベトナムでのニッチなブロイラー生産工場

Niche broiler production in Vietnam ベトナムでのニッチなブロイラー生産工場 Poultry production in Vietnam is booming and …

no image

脱水症状と水中毒

そろそろ夏なので、知っておいたら得するかもしれない知識を書いておきます。 今回は脱水症状と水中毒について取り上げています。 症状の原因 脱水症状 体内の水分量が減り、正常値(成人では体重の約60%、小 …