日本人の死因の原因の多くはがん(悪性新生物)です。
最新の研究の成果などをお伝えします。
日本での死因
(2005年の推定人口寄与比率(PAF) 日本におけるがんの原因より)
また、日本人のがんの半分以上は原因がわからないままです。この問題の解決には、がんの原因について的をしぼったさらなる研究が必要です。
という注意書きもあります。
確率として見ると、能動喫煙、感染性要因、飲酒と順になっています。
ところで、感染性要因って何?
この研究の感染性要因は、ピロリ菌、C型肝炎ウイルス(HCV)、B型肝炎ウイルス(HBV)、ヒト・パピローマ・ウイルス(HPV)、I型ヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV-I)、エプスタイン=バー・ウイルス(EBV)と規定されています。
外から来るウィルスが原因と考えていいでしょう。
生活条件が違うアメリカはどうでしょうか?
アメリカでの死因
少し古いデータですが、タバコ、食事が他を大きく圧倒しています。
食事の比率が高いのはさすがアメリカですね。
がんの原因
- たばこ
- 感染症
- 放射線
- 食事
- アルコール(お酒)
- 運動不足
- 肥満
- 環境要因
ただし、日光の紫外線と医療用放射線および一般家庭内のラドンガスからのものです。
ただし、どの食品が危険ということは証明されていません。
(食事には、がんを予防する働きを持つ食物とがんのリスクを高める食物がともに含まれているため、がんに対する食事の影響を研究することは困難です。)
職業や大気汚染などの周囲環境によるものです。
殺虫剤をはじめとする現在認可されている農薬に発がん性は確認されていないようです。
がん予防の効果が実証されていないもの
- ビタミン剤と栄養補助食品
がん予防として売られているものがありますが実証された例はまだないようです。
もし、がん予防および治療の効果が実証されると、未だに例がないため新聞で大きく報道されます。
権威ある学術雑誌NatureやScienceにも掲載されることになるでしょう。
その時はすぐにお伝えします。
患者および家族の方へ
効果のほどはわかりませんが、私も遺伝的にがんになる可能性が高いので、お医者さんを調べました。
統合医療の川嶋 朗さんが有名です。
彼の考え方は以下の文が参考になります。
患者さんも死と向き合って、生きようと必死になる。そこに病気の原因を取り除く治療を施すと効果が大きいんですね。ほかの病院で「助からない」と言われた患者さんもどんどん回復していきます。
日本では医者は神様のように思われているかもしりませんが、実は医者にできることは限られています。医学はどんどん進歩して新しい治療法、新薬が次々と開発されているけれども、それらは対処療法に過ぎません。一時的に病気を抑え込むのが精一杯なのです。
これだけ医療が進歩してきても、根本的な原因が分かっている病気はほとんどありません。ですから、医者にかかっても根本治療はできないわけです。どんなに名医でも原因が分からないことは治せません。
検査技術も著しく進歩しているので、「病院で検査を受ければ病気の原因はすぐ分かる」と考えている人が多いようですが、全くの誤解です。検査して分かるのは病気の症状を起こしている直接原因くらいで、その病気がどこから来ているのかはほとんど分かっていないのです。
(お年寄りには席を譲らない、優先席に座らせない – JBPressより)
最後に
がんの原因から日常のリスクを考えておくことで予防が今からでも行えます。
後悔しないようにやっておきたいですね。
がんの原因や治療方法、痛みの低減方法など多岐にわたって研究されています。
まだまだ人間のことの多くはわかっていません。
今後の科学の発展を願います。
参考
- 厚生労働省:死因順位(第5位まで)別にみた年齢階級・性別死亡数・死亡率(人口10万対)・構成割合
- 日本におけるがんの原因 | 国立がん研究センター がん予防・検診研究センター
- がん (第一章 禁煙の意義 疾患編)
- がん情報サイト|PDQ®日本語版(患者様向け)
- 癌:固形腫瘍 – 患者様へ : 疾患と研究の関わり | iPSTrend
- 人のがんにかかわる要因:[がん情報サービス]