答えは簡単、“韓国の主要な輸出品である「機械類、電子・電気製品」が相対的に高くなった”からです。
日本は「機械類、電子・電気製品」も得意分野です。つまり競争相手になります。
「円安で日本製品が安くなる=相対的に韓国製品が高くなる」の図式が成り立ちます。
同じような値段なら韓国製と日本製どちらを購入しますか?
輸出に頼りすぎる韓国経済
韓国の輸出統計(2012年8月)では「機械類、電子・電気製品」は輸出総額の約65%を占めています。
円安により韓国製品が売れなくなると、韓国は輸出主導の国(貿易総額(輸出+輸入)の対GDP比-ITI:96.84%)なので経済が落ち込みます。日本(同:28.43%)のように内需が高くないので輸出が不調になる=国全体が回らなくなることになります。
円高・円安の流れ
白川方明さん(日銀副総裁~総裁)の任期は2008/03/13~2013/03/19でした。
その間、韓国ウォン/円チャートで比較するとずっと円高が続いていたような印象を受けます。
“2012年12月、ウォール・ストリート・ジャーナルがアメリカなどの経済評論家に、世界の5大中央銀行総裁の格付けを依頼したところ、白川は圧倒的に最下位の評価であった。”という調査もあります。
そして今回の通称”アベノミクス”で円安誘導が起こります。
それまで手がつけられていなかった円に日本政府が積極的に関与し、円安へ。
ウォン自体は取引される量自体が少ないのもあり、円対ウォンではウォン安を維持していましたがこれで覆りました。
まとめ
経済のこと、歴史のこと、いろいろと考えさせられる点が多くあります。
「へーそうなんだー」とそのまま受け流してしまうことが多かったので簡単にまとめました。
参考
輸出統計(品目別) – 韓国
IMF
一般財団法人国際貿易投資研究所
ウォン/円の為替レートの推移
Principal Global Indicators
世界のエコノミストはアベノミクスに満足=WSJ調査