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H7N9鳥インフルエンザ(AI)が中国・ベトナムで発生&AIの簡易検出方法について

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Bioaerosol sampling to detect AI in Vietnam
ベトナムでのAI検出のためのバイオエアロゾルサンプリング法

Newly emergent and virulent strains of the H7N9 avian influenza (AI) virus are rapidly spreading in China and threatening Vietnam.
新たに出現した有毒性のAI(H7N9株)ウイルスが中国に急速に広がり、ベトナムをも脅かしている。
*高病原性(high pathogenic)を使っていないのは何故だろうか?HPAI(高病原性鳥インフルエンザ)と記述しても良い気がするが。違いがあるのだろうか。
The threat prompted researchers, led by professor Gregory C Gray, professor of infectious diseases at the Global Health Institute, to introduce aerosol sampling for avian influenza viruses in Vietnam.
グレゴリー C. グレイ氏(GHI教授(感染症))が率いるこの脅威に対応する研究者たちはエアロゾルサンプリング法を導入するようにした。
※Global Health InstituteはWHOとは別。

During October 2017, Professor Gray and colleagues assembled three National Institute for Occupational Safety and Health two-stage aerosol samplers on tripods and ran them for 4 weeks during the first 3 weeks of October 2017 at Ha VI, the largest live wholesale poultry market in Hanoi.
2017年10月、グレイ教授らは3つのヘルスケアに関する国際的な協会と合同で2つのステージ(三脚の上のエアロゾルサンプラー)でのサンプリングに明け暮れた。それは4週間あり、最初の3週間はHa VIというベトナム、ハノイで最大の家禽卸売市場で行った。
※難しい、わかりにくい書き方。

They positioned the samplers 0.5m from the ground and 0.2 to 1.5m from live bird cages, collecting samples on 10 days. During that time, they also collected 15 to 20 oropharyngeal (OP) swab samples from chickens and ducks 0.2 to 1.5m from each of the NIOSH samplers.
彼らはサンプラーを地上から0.5m、鳥ケージから0.2~1.5m離れた場所に設置し、10日サンプリングを行った。その期間内で、それぞれ異なるNIOSH(国立職業安全健康研究所)のサンプラーで0.2~1.5mの鶏及びアヒルから中咽頭スワブのサンプルを行った。

The three weeks of sampling yielded 30 aerosol samples that were 90% positive for avian influenza, by quantitative reverse-transcription polymerase chain reaction and 116 OP swab sample pools ( 5 samples per pool) that were 47% positive.
この3週間のサンプルで30のエアロゾルサンプルが得られ、それらは定量RT-PCRによると90%がAI陽性であった。116のOPスワブサンプルプール(1プールにつき5サンプル)中47%が陽性だった。
※AIウイルスはRNAを持つので、RNAをDNAにしないとPCRで検出できない。(定量RT-PCR)

Egg cultures yielded 1 avian influenza virus (not H5 or H7) from aerosol and 25 viruses from OP pooled swab sample pools – 5 of which were H5 positive.
卵培養により1種類のH5かH7ではないAIウイルスと、OPプールから25種ウイルスが得られそのうち5種がH5陽性のAIウイルスだった。

The association between positive types (over time and position) was strong with 91.7% of positive OP pooled swab samples confirmed by positive aerosol samples and 81% of avian influenza positive aerosol samples confirmed by positive OP swab samples.
これらの陽性タイプ間の関係性(時間や位置によらない)は強く、91.7%の陽性OPサンプルは陽性エアロゾルサンプルにより、81%のAI陽性エアロゾルサンプルは陽性OPスワブサンプルによって確定された。

The researchers concluded in their report in Clinical Infectious Diseases that aerosol sampling might be used for early warning screening of poultry markets for novel influenza virus detection, such as H7N9.
研究者たちはClinical Infectious Diseasesの報告書で、それらのエアロゾルサンプル法は家禽市場での新規AI(H7N9のような)検出の簡易なスクリーニング方法になりうると結論づけた。

Markets with positive aerosol samples might be followed up with more focused individual bird or cage swabbing, and back-tracing could be performed later to locate specific farms harbouring novel virus.
エアロゾルサンプリングが陽性となる市場は、より細かなスワブ採取やバックトレースが後々新規ウイルスを隠し持つ農場を特定するのに役立てることができる。

Culling birds in such farms could reduce highly pathogenic avian influenza virus spread among poultry and humans, they concluded.
その(=新規ウイルスを隠し持つ)農場の鶏を淘汰することで家禽や人に有害なHPAIが感染拡大することを減らすことが可能である。
※ここではHPAIになっている。最初にH7N9方が強い毒性ということを示すために記載したのかな。

参考文献(もとい元文)

Bioaerosol sampling to detect AI in Vietnam

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