Rの科学情報収集

科学、生化学、獣医学の情報をわかりやすく。この情報過多社会を生き抜く力に。

情報収集 時事問題

回らない回転寿司に行ってきました

投稿日:

外食に久々に行ってみたところ、技術革新を感じたので書きました。

まさか・・・回転寿司のレーンが・・・ない?

写真を拡大すると水色の矢印で示されている2つのレーンがあります。

というか、それしかありません。

回ってくるレーンはどこ・・・?

なぜ、レーンがなくなったのか?

5年ほど前に回転寿司チェーンでアルバイトしていたこともあり、内実はある程度知っています。

とにかく、廃棄が多い!

当時は1時間レーンにあれば廃棄していました。
※上記は曖昧な記憶です。現在は40分で廃棄しているようです。

それが夜ピーク時でだいたい30~40個×5箱以上。

最低でも200個って・・・

飲食店の平均原価率が30%ですので、200個の廃棄をペイするには・・・

100円×200個 = 20,000円
100円 ×(100 – 原価率%)=1個あたりの利益=70円※単純計算にするためいろいろ無視しています
20,000円 ÷ 70円/個 = 286個

常にこれだけの損が出ていることになります。
もっと忙しいときはこれを余裕で超えていましたしね。

これが365日毎日出ていると考えると、
700万円・・・?

解決策

1・廃棄率を下げるためにシステムを加える(”回転寿司”システムはそのまま)
2・そもそも廃棄させないシステムにすればいいじゃん(システム自体を疑う)

5年前を含め、いままでは1の解決策を採っていましたが、2の解決策にすれば何もない。

衛生管理の面から言っても、受注販売の方が廃棄や洗浄のことをほとんど考えなくて良くなるので画期的です。

今後はどうなる?

この回転寿司じゃないだろシステム(フルオーダーというらしい)がどんどん増えていくと思います。

今まで大きな問題だった廃棄や洗浄に関わる手間もかかりませんし、レーンのメンテナンスも、それらに関わる人も必要ありません。

お客さんからしても、
・できたてがすぐ来る
・誰も触っていないもの
という心理的な安心感があります。そして値段は変わらない。

ARとか香り発生装置で目で・鼻で試食できる時が来るかもしれない。

他業界を見てみると、これAmazonの目指しているものに似てると思います。
お客さんが欲しいと思った時すぐに提供する。
すぐに手に入ることにより心理的な期待感も過剰にならない(長いあいだ待つとがっかりしやすい)から返品率も少ないだろうし、満足感も高い。
吟味する時間を与えないのも重要かもしれない)

楽しい外食でした。

-情報収集, 時事問題

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

報道されない豚流行性下痢(PED)

注目している感染症、PED。 新聞でほとんど見ないので書いておきます。 豚流行性下痢とは?  人には感染しない。  生まれたばかりの子豚に感染すると8割は死ぬ。  驚異的な感染力(九州~北海道まで感染 …

アメリカより:家禽のためのアメリカミズアブ幼虫飼料にGOサインが灯った

US: Black soldier fly larvae for poultry gets green light アメリカより:家禽のためのアメリカミズアブ幼虫飼料にGOサインが灯った Plans …

エッジコンピューティングとは

クラウドから「エッジ」に動くITの巨人(画像も同上より)より、クラウドの一歩先を行く「エッジ」をお伝えします。 簡単な図式 インターネット上で大容量の情報を安価でやりとりできるようになった ↓ データ …

no image

脱水症状と水中毒

そろそろ夏なので、知っておいたら得するかもしれない知識を書いておきます。 今回は脱水症状と水中毒について取り上げています。 症状の原因 脱水症状 体内の水分量が減り、正常値(成人では体重の約60%、小 …

ハリケーン「フローレンス」はアメリカの340万羽の家禽を死に至らしめた

Hurricane Florence claims 3.4 million US poultry ハリケーン「フローレンス」はアメリカの340万羽の家禽を死に至らしめた Record breaking …