Rの科学情報収集

科学、生化学、獣医学の情報をわかりやすく。この情報過多社会を生き抜く力に。

情報収集 科学 鳥類

ルールチェンジする畜産業

投稿日:2018年11月1日 更新日:


Photo by Brianna Santellan on Unsplash

もし、人が生きた動物の肉を食べなくなればどうなるだろうか?
もし、代替となる安い肉が出ればどうなるだろうか?

「安定した」畜産業界は消滅するだろう。

人工肉は未だにコストは高いものの、確実に低価格化が進んでいる。
馬鹿げていると一笑に付すのもいいが、現状をよく見て欲しい。
成功を収めつつあるテスラも馬鹿げていると言われてきたのではないだろうか?

日本は着実に二極化が進んでいる。
平均年収も下がりつつある。

値段で勝負しているモノはどれほどあろうか?
スーパーマーケットを見る限り、大半がその手の商品だ。
それを若い人々は買わなければならない。
高いモノを買うお金がない。

価値で勝負しているモノは当分安泰だろう。
何者にも代えがたい価値を持っているからだ。
その商品の価値は「体験」だ。
体験は高次の欲求であり、空腹を満たすという生理的な欲求、低次な欲求に基づくものではない。
代替不可能であれば、価値はあるのだ。

果たして、現状維持や現行の戦略で勝ち残れるのだろうか?
ルールチェンジが今、着実に進行している。

その世界に到達した時、現在の大規模集約的な畜産業は不要となる。

観光資源として、人のパートナーとしての畜産業・・・そう、原点回帰が行われる。
「体験」を売る産業に変化して、小規模の農家が復活する。

動物たちも今のケージに無理やり押し込められた世界ではない、広い地に足をつけて生きていける世界が必ず来る。

-情報収集, 科学, 鳥類,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

メタノール(メチルアルコール)は飲んではいけない

昔は「目散る」の愛称(?)で知られたメチルアルコールですが、この頃大丈夫かなあと思う行動をよく見かけるので書いておきます。 危ないという理由 飲んだら最悪死にます。 目への刺激も強く、多くの場合失明す …

回らない回転寿司に行ってきました

外食に久々に行ってみたところ、技術革新を感じたので書きました。 まさか・・・回転寿司のレーンが・・・ない? 写真を拡大すると水色の矢印で示されている2つのレーンがあります。 というか、それしかありませ …

no image

農薬は本当に危険なのか?トキ(動物)編

1981年、日本の野生のトキは全滅しました。 全滅した要因として農薬が主な原因であったと報道されることがあります。 それが本当なのかを検証しました。 トキの生態 トキは湿地や田んぼなどの泥中に生息する …

現在、中国の鳥インフルエンザはコントロールされている

China: AI vaccine worked but new viruses in ducks found 中国より:鳥インフルエンザワクチンは効果が出ているが、アヒルで新しいウイルスが見つかった …

[動物福祉]欧州委員会「ケージ利用を終わらせる」構想へ。

要約 EUでは畜産で動物飼育に使用するケージを禁止する活動が広まっています。 2018年9月にも新たな取り組みが開始されますが、EUでの条約締結に導くのは難しそうです。 EUでは鶏のデビーク(断嘴)を …